アートを着る 時代を魅了したファッションデザイナー【 エルザ・スキャパレリ 】
今回の記事は” エルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli) ”についてです。 彼女の作品をいくつか取り上げ、作品の紹介をしていこうと思います。ここで紹介するものがすべてではありませんので、これらの作品以外にも魅力的な作品がたくさんあります。スポンサードリンク
1927年に初のコレクションで、「トロンプルイユ(だまし絵)セーター」を発表しました。リボンなどの模様を編み込んだグラフィカルな表現で話題となり、アメリカからも発注が入りました。

スキャパレリ自身は、「私にとってファッションデザインとは服作りではなくて、アートである」と語り、彼女はダダイズムやシュールレアリズムのアーティストたちと交遊してファッションとアートを融合させた前衛芸術、シュールレアリズムの要素をデザインにとりいれたスタイルを追求しました。
シュールレアリズムの画家のサルバドール・ダリと共同制作した代表的な作品がいくつかある。代表的な作品に、「ロブスタードレス」があげられるます。

ダリの作品「ロブスター電話」(下記画像)にインスピレーションを受け、スキャパレリはシルクのエタミンに大胆にモチーフが描かれたイブニングドレスを制作しました。かつてこのドレスはウインザー夫人の持ち物であり、実際に着用されていた事もありました。

次に「昆虫のネックレス」が1938年に制作しました。

遠目からみると、ネックレスの土台が透明なため、本当に虫が首のまわりにとまっているかのように見えるデザインとなっています。
その他にも、靴を頭にそのままかぶったようなデザインの「シューハット」など、様々な目を引く作品があります。


当時のエピソードとして、スキャパレリは既成概念に捕らわれない様々な手法をファッションに組み込むスタイルを展開していました。しかし、 同じ時期に活躍していたシャネルが、装飾を削ぎ落とす、男性服の素材を応用させたシンプルなデザインやベージュなどの決して派手とは言えないカラーを用いたため、両者は当時ライバル視されていたそうです。このことから著者はシャネルが素材やパターン、機能性等を考慮して制作していた一方、スキャパレリは機能性よりも見た目を重視している事からアートの要素を含んだ作品も少なくないと感じました。
今回も最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
【ソース】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%AA
http://nyniche.com/archives/5943
フランソワ ボド『M´EMOIRE DE LA MODE SCHIAPARELLI』光琳社出版
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