ファッションとアート エルザスキャパレリの作品の例
スキャパレリのいくつかの作品の考察として、彼女が絵をデザインに取り入れる際、絵をデザインソースとしてアレンジして使うのではなく、絵を大胆にデザインの一番目立ったポイントにして作品を制作している事が多い傾向にある。「ロブスタードレス」が今回の中で良い例で、「白い蝶のイヴニングドレス」や「トロンプルイユセーター」等を含めた絵を用いて制作されたものは、絵の配置が大胆なものが多い。スポンサードリンク
また、絵だけではなく、同様にデザインのポイントとなる物がわかりやすくそのままデザインに組み込まれているのも特徴的だ。例をあげるならば、「昆虫のネックレス」の昆虫や「シューハット」である。あれらはアレンジや変形などされずに、ありのままの形でデザインに組み込まれている。
このような傾向がみられるので、彼女の作品はダイナミック且つあまりこまごまとしない、シンプルな要素のデザインが多い。そして、全体的に彼女の作品は機能性があり、造形的な物が少ないので、実際に当時の人々が彼らの日常に取り入れやすく、身につけることができたものが多いと考えた。このことから、スキャパレリはファッションに、アート的要素を取り入れたデザイナーの一人であると考えた。
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