ファッションとアート イヴサンローランの作品の例
イヴサンローランの作品は、機能性があるものが多く、絵画をファッションに取り入れる傾向が高い。スポンサードリンク
例をあげると「モンドリアンルック」や「ポップアートドレス」、「ゴッホの絵画をオマージュした作品」などだ。それらの絵の取り入れ方は、画家やアーティストの絵画が大胆に取り入れられるものが目立つ。また、このときにアレンジなどは加えずに本当にそのまま取り入れるといった傾向がある。現在でいう、アーティストとデザイナーのコラボ作品というような印象を受ける。「モンドリアンルック」や「ポップアートドレス」が流行した時代背景としては、当時はメゾンで作られるオートクチュールが主流であったが、その頃アメリカでは、ポップ・アートが流行していた。そんな時代背景の中、イヴサンローランは先駆的アーティストのアメリカの画家アンディ・ウォーホルや、オランダの画家ピエト・モンドリアンと出会い、影響を受けたとされる。
一方で実際には存在しない絵画を用いて制作された作品もあり、例をあげると「エルザの眼」である。シュルレアリストの詩人の作品からタイトルを取ったこの作品は、シュルレアリスムの発想をファッションの世界に移植したエルザスキャパレリにオマージュを捧げるための作品だった。また、絵の表現方法も、パッチワークや刺繍等、様々な技法を用いて制作されている。
このことから、イヴサンローランはファッションに、アート的要素を取り入れたデザイナーの一人であると考えた。
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